線香の香り

小さい頃、おばあちゃんの家へ行くと いつもお線香の香りがして

そんなにいい香りとは思っていませんでしたが

線香臭い=おばあちゃんの家に来たな、という実感が湧いてくる そんな香りでした。

7月の頭、突然父が他界しました。

58歳、まだまだこれから楽しみが待っていたとは思いますが

父のことなので、また違う世界でぼちぼちと楽しくやっていることでしょう。

不思議と、そこまで落ち込まなかったのは

特に、出産を通して備えてきた死生観があったからでしょうか。

生まれた瞬間から、死は常につきまとうものですが いつその時がくるか分からないからこそ、

今この瞬間を存分に生きようというのは 割と幼い頃から、いつも感じていたのでした。

毎日、写真の前にお供えするお線香の香りは 日々の慌ただしい中に

しばしの心の静けさを連れてきてくれます。

それはもう、おばあちゃんの家の香りから 父の香りに、すっかり変わりました。

「お線香は故人の一番のごちそうなんだって」と 鳩居堂のお線香をくれた友人。

私の日常に、お線香の香りが漂うことになるなんて これっぽっちも思いませんでしたが

これもまた、毎日のいい習慣だなぁと思っています。

そんな今の私から生まれる形を、たくさん残したくて

子ども達が寝た合間をぬって手を動かしていく

そんな今日この頃です。

2014-07-27 | Posted in Diary