なかなか更新できていないホームページですが
2023年3月17日〜春分にかけて
京都Milletにて開催された「ひびき」の展示会を終えた今
言葉にならない感情も含めて、改めてここに記したいと思いました。
タイトルは、私が近年よく耳にする言葉ですが
まさにこの言葉そのままを体験する日々となりました。
花月日さんとは、昨年春に大分のsceneさんで出会ったのですが
作られたお帽子を見て、瞬時に目が合った帽子を被った時に直感的に感じた
心のずっと奥の方、魂が喜んでいるような、静かで繊細な高揚感と喜び
その微細な心の震えの粒子は波動となって、時空も距離も超えて
また私の友人知人へと自然発生的に伝わり
その波は大きなうねりとなって
九州にご縁のある皆さんから生まれる響きと共に
展示会という一つの形をもって、目の前に立ち現れたのでした。
私は今回の展示に向けて、新たな形が2つ生まれました。
日頃、あまり新作を作っていないため
(現在は、その人の光を形にするAkari projectが主な新作となっています)
多くの方にお披露目する形としてご用意したのは、とても久しぶりでした。
harmoniaというピアスは、響き合い、調和を形にしたもの。
もう一つは、花月日さんの内に宿る光を降ろしてきたのですが
まるで帽子のような、宇宙船のような
なんとも不思議な形として現れました。
なぜその形になったのか自分でも分からなくて
この形を、光の子どもを届けて欲しいというメッセージをそのまま受け取り
「光の子ども」Hicoという装身具が生まれました。
その後、花月日さんの子供向けのお帽子も
「光の子」という名前が付いていたということを知り
お互いとても驚いたと同時に
お互い同じ部分の響きを感じて形にしているのだと
今展はなるべくして生まれたのだと確信したのでした。
1点もののお帽子が、ぴったりお似合いの方の元へ次々と旅立ち
装身具を身につけた方の内から溢れる輝きに何度も胸がいっぱいになって
その姿を見届ける日々は、喜びそのものでした。
響き合いは、作品の展示という形を遥かに超えて
私の中国茶の扉を開いてくださった、堀口一子さんによるお茶会や
花月日の奥様による量子力学のお話会も開催
毎日のように聞いている、大分のカテリーナさんによる演奏会で
春分の日のフィナーレを迎えるという贅沢な時間
薪火野さんの作られる丁寧で滋味深いパンやクッキー
カテリーナさんの育てた小麦とMilletの小豆でどら焼きを焼いてくれた
ちこちゃん
Minna foodのミンナちゃんの美味しい優しいお菓子の数々
そして、会期中のスタッフの賄いや軽食、茶会の点心など
愛のエネルギーいっぱいのお料理で毎日支えてくれた、Milletの樹里ちゃん
それぞれの内から溢れる響きが互いに手を取り合い
大きな一つの円となって、その響きは高く広く、遠く四方八方へと放たれていく
そんな壮大な展示会となったのでした。
こんなにも多くの方々に支えられて今回の展示会が成り立っていたことが
奇跡のようで、こんなギフトを私が受け取っていいものか思いましたが
自身に受け取る許可を出し、ありがたくその響きを噛み締める5日間でした。
響きが目の前に現れる世界を作り出しているということを
この心と身体でたっぷり体感した展示会となりました。
ご来場いただいた皆様
お気持ち寄せて頂いた皆様
この展示会に関わってくださったすべての方々に
心から感謝します。
最後に、期間中は釜焚きと重なりご来場頂くことは叶わなかったけれど
この地の山に一緒に登り、粘土を掘って
茶会のための茶器を一式作ってくださった
陶芸家の清水志郎さんに、改めて敬意と感謝を送りたいと思います。
この「ひびき」が、それぞれのこの先の未来に
どのような形で表れてくるのかを楽しみに
今自分にできることを、自然の流れのままにやっていきたいと思います。
